B級街案内シリーズ(2)
家具団地の旅





前回の街案内では馴染みのある街を紹介しましたが、
馴染みがあるがゆえに非常にマニアックなものになってしまいました。
それゆえ今回は逆に、私が全く知らないところを散策することにします。

私がバイトで枚方に行くとき、国道一号線を使うのですが、
その途中に「家具団地前」という交差点があります。

ここを曲がれば家具屋が何軒か建ち並んでいるのだろうか。
ここは一体、どんな街なのだろう。
そう思いつつも私は、普段ならばバイトの時間に間に合わせるべく
大急ぎで通過してしまうところなのですが、
今回は初めてここで左折して、家具団地の方へと入って行きました。


 左の写真は、この交差点の角地にあるガソリンスタンドです。
 店名の YUAN の下に括弧付きで(油安)と書いてあります。
 店名の意味は「油が安い」ということですよ、と
 まるでウケなかったギャグを説明されたかのような
 気恥ずかしさが漂って来て、むず痒い感触を覚えます。

 マニアックにならないためにわざわざ知らない街を選んだのに、
 何だかもうすでにB級チックな臭いが漂って来てしまいました。






一号線から少し入っていくと、家具屋が何軒か現れました。
そのうちの一軒を覗いてみると、ショーウインドーには虎の皮がお出迎えしてくれていました。
さすがにこういうセンスの店に、私のほしいものなどないだろう…、
って、よく考えてみると、そもそも今の手狭な私の部屋には
新しい家具の置き場などないし、家具屋を見る用事なんぞなかったのである。
部屋の装飾すら百円均一で買って来た素材で済ませている私のような者は、
店にとっても、客というよりも冷やかし以外の何者でもない。

家具に興味のない私と、私に興味のない家具団地の店。
このツアーの雲行きがますます怪しくなってきました。


虎の皮の店からもう少し路地の奥に入っていくと、
周囲の店よりちょっとコギレイな店を発見しました。
ここで私は、家具団地に来てからの初入店を果たしました。
さて、どんな家具があるのかな、とカメラを構えると、
なんと店内撮影禁止とのこと。
お高く止まりやがって、何だよ、バカヤロー!





そんなわけで、店の外観から家具団地の案内をすることにします。
ここから先は、店内に入れてもらえない人間が、輪の外から
重箱の隅を突くようなツッコミを入れるような文章になることでしょう。

上記写真は、「まいど!」と言う店名を「MAI・DO!」とローマ字にし、
さらにその横に「マイ・ドゥ!」と小さく書いてあります。
店名の読みは「まいど!」と「マイ・ドゥ!」のどちらが正しいのか、はっきりしてほしいところです。


 もう一軒、家具屋の看板を紹介します。
 看板の字体など、かなりそれっぽいのですが、
 決して電化製品の某大型小売店コ●マではありません。
 この微妙なパクりというのもB級には不可欠の要素で、
 私自身は結構好きなのですが…。
 商標権がどうのとかいうモメゴトにならないことを祈ります。

調子に乗って、店名へのツッコミをもう一つ。
家具屋だけに、「家具や姫」ですか…。
あまりに安易すぎて、泣けてきます。

さらにこの店は、家具を売っているのみならず、
店の中でカラオケをやっているそうです。

あまりに安易なネーミングだと先ほど言ったのですが、
店名のベタさ加減といい、家具屋にカラオケを置くセンスといい、
ここまでやっちゃったこの店は、超一流のB級っぷりだと言えますね。





かつてテレビCMも流していた仏壇・仏具の店「浜屋」が
家具店が建ち並ぶ家具団地の中にありました。
あれ、仏壇って、家具なのですか?

中世ヨーロッパで、トマトは野菜か果物かなんて裁判があったそうですが、
仏壇も家具の仲間と言っていいものか、裁きを受けてほしいものです。
家具団地商店街の加盟店の組合が「仏壇は家具ではない」という理由で
浜屋を除名し、裁判沙汰にでもなったら、仏壇は家具か否かの公式見解が
出される可能性があるわけですね。
今後、是非ともそのような展開になってもらいたいものです。


家具団地の通りをかなり奥まで入ったあたりに
家具団地体育館というのがありました。
秋になれば、加盟店対抗運動会とかやるのでしょうか。

チーム分けは、和家具店 vs 洋家具店。
ここでの問題はやはり、仏具店の扱いです。

洋家具代表「仏壇は明らかに日本家具なんだから、そっちのチームだろ!」
和家具代表「バカヤロー、縁起の悪いものをウチに押し付けるんじゃねえよ!
      そもそも仏壇は家具かどうかすら怪しいんだから、
      加盟店の少ない洋家具店チームに入れたらいいじゃねえか!」
ここではきっと、毎年こんな争いが繰り広げられているのでしょう。



  さて、結局のところ、前回同様にマニアックなスポットの
  オンパレードになってしまいましたが、
  今回の街案内は、これでおしまい。
  来た道を戻り、原付で一号線へと向かって行きました。

  私はこれで、ここに来る前までは知らなかった街を一つ、
  知っている場所に変えましたが、
  それと同時に、仏壇は家具なのかどうかという
  新たな疑問を一つ増やして帰途につくことになりました。

11/2003




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