2007年5月4日
ここからの話は若干汚い話ですので、お食事中の方は是非ともそのまま食事を食べながらお読みください。また、現在お食事中でない方も何か食べ物を持ってきて、それを食べながらお読みください。
先日、東武東上線で池袋に向かうべく電車に乗り込んだところ、電車に乗り込んだ時点で微かにウンコのにおいがしました。乗り込んだ瞬間、いやだなあと思いつつまわりの乗客を見渡しましたが、誰もそんなことを気にしている素振りはありませんでした。
電車が駅を出た後、僕は誰が犯人かを推理することにしました。無表情で雑誌を読んでいるサラリーマン風のあの人だろうか、それとも平気な顔して彼氏らしき男と話しているあの女性だろうか。ひょっとしたら眼鏡をかけて地味な感じのあの制服の女の子かもしれないし、座席に座って話しているおばさんたちも怪しい。そんなことを思っていると、僕のまわりにいた15人ぐらいの乗客が15分の1ずつ怪しく思えてきて、彼らが15分の1ずつウンコを漏らしているようにすら思えてきました。
そうこうしているうちに次の駅が近づき、その頃には僕の鼻が順応して、ウンコのにおいを感じなくなって来ていました。そうか、みんな無関心でいられるのは嗅覚が順応してしまった結果なのかと納得していたところ、次の駅に到着しました。
次の駅では、若い女性が一人乗ってきました。その女性は電車に乗った瞬間、若干眉をひそめるような表情をしたように感じました。そうそう、それ、気付くよね、なんて思って僕が女性を見ていると、その女性と目が合ってしまいました。これはかなりマズい状況です。この状況に無関心でいれば僕は16分の1の疑いをかけられるだけのはずだけど、不審な行動をとったらかなり高い蓋然性をもって疑いの目を向けられるではないか。ただでさえ外見がかなりアレな僕としては、かなりの危機的状況だと、僕は思いました。
そんなふうに、ヤバイと感じて僕は、即座にその女性から目を逸らしました。しかし、よく考えると目を逸らしたその行動自体が怪しい行動なわけで、その女性の中で僕はきっと1分の1の疑いでもってウンコの発信源にされていたことでしょう。でも僕は、天地神明に誓って無実です。実が出てない、すなわち無実です。